ランニング2

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  「んん―っはぁ、良い天気だ。」    晴れた空、この澄んだ空気がたまらない。    俺がこの町に来たのは、一年前。   『おはよぅ。今日も、良い天気だねぃ』    右も左も解らないなか、町の人達は優しかった。   「おばあちゃん、おはよう。」    俺は毎日のように、散歩がてらあの丘へ、行くようになった。   (今日も、走ってんだろうな)    行き交う町の人たち、毎日変わらぬ風景。   『おはようさんっ。はいっ、まいど。翠よぉ今日も、ボーズんとこかい?』   「あぁ…うん。もう、日課みたい。」    丘のすぐ下にある、店。   (お…良い風だ…)    丘の上から、吹き降りてくる風…。    一歩そしてまた一歩と、歩いてあがる。   『…んんっ…(ボーッ)あ…おっはよぉん!!』    俺に気付いたなるは、清々しい笑顔て、言葉を繰り出す。   「ほれ…、風邪…引くなよ」   『よっと、サンキュー。風邪なんか、ひくかよ。んっんっんっんっ―――ぷはぁ、美味いっ!!やっぱさぁ、牛乳最高だよねぇ』    少年のあどけなさが残る、なるの仕草。    この丘で、毎日なるに会えるのが、何よりも嬉しい。  
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