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抱き上げたレイは人形じゃないかと錯覚してしまうほど軽かった
ユウ「……ぁ」
そして髪から香る甘く、優しい匂いに胸をうつ鼓動が早くなる
レイ「祐さん?どうしたんですか…私やっぱり重たいですか」
肩にうずくまっていたレイの顔が祐の顔間近に近づいた
その顔は迷惑じゃないか不安に感じている表情だ
ユウ「ぃや、ぁ、違う違う!!レイがあんまりにも軽いからちゃんとご飯食べてるのかなぁって考えてたんだ」
祐は後数cmで触れてしまいそうな顔をそっぽ向いて照れ隠しをした
レイ「クスクス…ちゃんと食べてますよ~♪」
そっぽ向いた仕草が子供っぽかったのかレイは微笑みながら祐の頬をつついて遊んだ
ユウ「~~~~っ///それよりほら、降ろすぞ」
あまりにもレイから逃げれなくなったので祐は半ば無理やりレイをベンチに座らせた
レイ「…ぁ」
短く声を上げたレイがとても残念そうにしていたのを祐は知らない
ユウ「そ、それにしても…女性陣はよくあんなに熱唱できたよな」
レイ「…………」
レイの隣に腰をかけたのは良いとして、なんの会話も無くなってしまった祐
ユウ「レ、レ「さっき…」
座ってからずっと俯いていたレイに声をかけようとしたらいきなりレイが話し出した
レイ「さっき…みんなに話しましたよね…私が『催眠少女』だって」
祐を見つめたレイの瞳は何かを決心させ語ろうとしている瞳だった
ユウ「………ああ」
この返答はレイの気持ちを受け止める覚悟ができた祐の合図だった
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