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レイ「私…怖いんです…今でもあの当時の事を覚えてる人は私を見るなり哀れみ蔑んだ目で私を見て陰で私の事を言い…」
体を震わせそれを押さえようと自分を抱き締めているレイ
祐にはその仕草だけでも彼女が浴び続けてきた世間の冷たい目の恐怖を感じられた
レイ「そのうち私と友達だった人達からも同じ…同じっ…!?」
ユウ「そんなの…気にすることないよ…レイはレイでしかないんだから…」
レイを抱き寄せた祐は耳元で優しく囁いた
レイ「それでも1人じゃ強くなれないよ…」
ユウ「なら、俺がレイ守るから…」
レイ「……本当?」
ユウ「…レイは1人じゃない…俺達が居るから…レイをみんなで守るから……」
腕の中から上目遣いで俺を見つめるレイの瞳には涙が溜まっていた
レイ「だったら…祐だけはずっと私のそばにいて…私を…」
ユウ「……うん、レイを支える…これからずっと…ね?」
レイは祐の言葉にとても驚いた顔をしたあと、ポロポロと涙を流しながら祐にしがみついた
レイ「約束ですよ…祐くん」
ユウ「うん…約束…絶対に守る…守るよ……」
ベンチに座り抱き合う2人に、夕日は優しく祐とレイを照らしあてていた…
それはまるで、神の加護を受けているかのように神秘的な光景が広がっていたのだから
end
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