星屑の下で…

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一段づつ確かめるようにして、ウチは足を上げる。 そこは階段とは呼ぶには相応しくないほど、足場が悪く、草が足にまとわりつく。 …気持ち悪い… そう思いながらも、一段、また一段と足を上げる。 「着いたで。」 着いたという場所は何もない。 下に広がるキラキラした夜景を見るには、絶好のポジションだけど… 「葉純ちゃん、こっち。」 そう言うとコウさんはまたウチの手を引っ張った。 「ここのハシゴあがってみ。」 ウチの手をハシゴに持っていき、ハシゴがあることを確認させる。 ハシゴは確認出来たけど、ウチは登るのを躊躇していた。
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