星屑の下で…

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「俺しかおらんし、こんだけ暗かったら見えへんから大丈夫。」 戸惑っているウチを見て、コウさんは優しく話す。 「でも…」 暗くっても…恥ずかしいもんは、恥ずかしいし… 「葉純ちゃん二段登って。」 コウさんの言葉にわけがわからないまま、ウチは言う通り二段ハシゴを登った。 するとコウさんが一段登ってきた。 「えっ?」 「これやったら見えへんやろ? それに葉純ちゃんが足踏み外しても助けられる。」 「…うん…」 ウチは小さく頷き、ゆっくり足を上げ、ハシゴを登る。 ウチに合わせて、コウさんもゆっくり足を上げる。
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