季節

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家を出ると、冬の冷たい風が僕の頬を撫でた…訳ではなく、むしろ太陽の日差しが暖かい。今日は天気がいいらしいな。玄関に戻って上着を一枚、脱ぎ捨ててから家を出た。 今日の待ち合わせ場所は駅前にしてある。一緒に住むために必要なものを買い揃えなくちゃいけないから、市街地まで電車で行くんだ。 その後、予約していた店でディナー。結構有名な店だし、気に入ってもらえるといいな。 自分で言うのもなんだけど、僕にしては完璧なデートの予定だと思う。全ては…ハルに笑顔でいて欲しいから。 そんなことを考えながら、駅までのんびり歩く。反対側から歩いて来た人に怪しい目で見られた。…少しニヤついていたらしい。  
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