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仕方ない。これ以上待ってもハルは来ないだろう。とりあえず一人で買い物に行くことにした。
切符を買い、最近できたばかりの自動改札を通って、電車が来るのを待つ。寂れた駅だから人が全然いないや。
ふと、この駅の名物である桜の木を見る。毎年、春にはたくさんの花が咲くのでとても綺麗なんだ。
…おかしいな、クリスマスのくせに蕾が膨らんでいる。暖かいから…桜も…勘違いして…
…ねぇ、ハル?
季節は僕たちを
置いてくつもりだよ。
キミのいないこの先を
僕はどう生きればいいんだい?
どうしてキミは
僕を置いていったんだい?
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