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そのまま、俺たちは他愛ない会話をしていましたよ。
郁斗の実態(龍ちゃん説)とか、昨日見たテレビとか、最近あった出来事とか。
「その時、お父さんが
『僕の顔をお食べ(キラーン)』
って……」
「ぶふっ
お前の親父さん最高だな」
「(結構重度なんじゃないだろうか…)」
「あれ?どした郁斗…」
俺は、考え込む様子を見せる郁斗の顔を覗き込んだ。
郁斗、背ぇ高いんだよなー。
「なっ…なんでもねぇよ?」
「そ?なんかあったら言ってよ?」
絶対だよ?と、俺は郁斗に言った。
郁斗の顔が赤いのは何故だろう…
「おう…」
「うぁ、イイ雰囲気むかつきー」
「むかつきー
この悠依様を差し置きやがってー」
「あ?いくねぇよ、雰囲気ってなんだし」
あれ?
いま、超ナチュラルに会話に参加してた馬鹿がいたような…
「那智はこの悠依様のだろー?」
「なんかいるーーーーーぅっ!!!」
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