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夕月の下に咲いた花は救われると人の言う
心密かな秘め事を
明日という調べにのせて歌う小鳥
月光樹が意のままに枝を伸ばすその先で
変わらぬ音色を響かせる
しかし、その樹の花は散りゆく運めを抱え
救いを与えるすべもなし
夕月の下に咲いた花は救われると人の言う
けれども月光花は死を待つだけ
小鳥は歌いかけるが絶望が花を襲う
死路の旅をゆくもの
答えの出ない問いかけに応えよ
生きるべきか?死ぬべきか?
と偉人が問うた
私はさらに聞く
逝くべきか?殺すべきか?
往くべきか?生かすべきか?
己の魂の叫びよ…
それが問題なのだ
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