はじまりの条件

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「じゃあ、ふたりとも18歳なんだね?」 白い歯をちらつかせながら、 黒い男はそう聞いてきた。 舞「あっ…えと…その…」 『はいっ、そうですよ~。』 うろたえる舞子をさえぎり、 あたしは笑顔でそう答えた。 さっきまでの 緊張でカチカチのあたしは、もういなかった。 そしてあたしは 笑顔にうってかわって、 今度は表情を曇らせ、言葉を続けた。 『あ…でも……。あの……実は………。』 「ん?なにか問題でもある?」 男は あたしの方へ前のめりになった。 ――――よし。ひきつけた。いける。
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