いざ、クラブRへ

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何しろ、クラブRだ。 お気軽なスナックとはわけが違う。 面接のために Rの入り口前へときたあたしたち。 「『うわ………』」 あたしたち2人は、 Rという名の城を前に立ちすくんだ。 華やかな外装。 明るい電飾。 ただよう高級感。 この店をまとうラッピングですら、 すでに妖艶な空気をかもし出している。 "自分もこんなラッピングがされたい" あたしはそう感じ、 ドアをたたいた。 これが まだ、高校生の まだ、丸裸だったあたしの 最初の一歩だった。
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