不運な女

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話しは一年前に遡る。 その日も私はいつもと変わらぬ一日を過ごしていた。 「だってね亮ったら、あたしのあげた香水付けないんだよ!!」 「はいはい。」 私はため息混じりに話を聞く。 「信じられる!!他に女がいるとしか思えない!!」 「香水をつけてなかっただけで??」 あたしがこうやってまともに話を聞いてあげるのがいけないのかなー。 心の中でちょっと反省。 でもこの性分はいつになっても直せない。 「そうだよ!!あの香水きっと他の女からもらったんだよ!!ねー。お願い。レイ。」 お願い、レイ。 この言葉が出たらもう私の逃げ道はない。 「わかったわよ。探っといてあげる。だからもうそんな悲しい顔しないでよ。」 こうしてパッと開けた顔に私はきっと自分の存在意義を固めているんだと思う。 あぁ…情けない。
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