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戦場で対峙した時に見たあの目が忘れられなかった…
意志の強い双眸…
総てを射抜く様な眼差し…
左頬に刻まれた傷跡…
それが精悍な顔を更に精悍にしていた…
その瞬間、身体が戦慄した…
"勝てない…"
直感だった…
だが、逃げ出すことはできない…
自分は戦う為の道具だから…
構えた瞬間に相手はいきなり背を向けた…
驚愕して相手を見れば…
"戦は終わっている…ホラ貝が吹かれた…"
忍の自分が気付かなかった…
それ程までに目の前の相手に集中していた…
この瞬間から、何かが壊れ始めた…
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