2008年7月

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『ほんま…よ~会うな(笑)』 しっかりとした口調で,出会った頃と変わらない声… 私は一瞬ホッとした。 でも,改めて石橋さんの姿を見ると,やっぱり痩せ細った体は,そのままだった。 「本当,忘れた頃に会いますね!(笑)」 それでも,私は精一杯の笑顔で言葉を返した。 『なんや?忘れてたんか?きっつー(笑)』 久しぶりだった。 2人で笑うのは… 『なんか,久々にスーツが着たくなってん…そしたら,昔バリバリ働いてた頃,スーツのまま,よ~海辺でサボってたの思い出してな…』 石橋さんは,まだ入院中で,ほんの少し外出が許されただけだった。 退院して,仕事を始めたと思った私は,正直…ショックだった。 でも,笑っていなくちゃ!って思って… 「私は,サボってませんよ?お昼休みですからっ♪(笑)」 『よ~ゆ~わ!どっからど~見てもサボりやんけ!(笑)』 「違います~!あ~忙しい忙しい!(笑)」 少し高めの波が押し寄せて,少し大きめな波の音がした…
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