お前の知らない,どっかで…

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お前の知らない,どっかで…

病室のドアは,今日も開いたままだった… 病室を覗く私に気づかない石橋さんは, 窓から見える夕日をみつめていた。 その横顔が,あまりにも綺麗で…しばらく私も夕日と石橋さんを重ねて,みつめていた。 そんな私に気づたのか,石橋さんは振り向いて… 『ありがとう。』 と言った。 いま,私が別れを告げに来た事を察しているかのようだった。
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