出発

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「起きろ~朝だぞ~。今日は朝から行くんだから早く準備しろよ~」 その声を聞いて俺ははっ!と起きた。今日は俺と友人二人は、夏休みの旅行ということで、沖縄に行く事になってたんだ。それというのも、ちょうど1週間前、もうすぐ夏休みが4日後とせまった時、3人の中で一番金持ちな翔太郎が、「来週ちょっとワケありで、沖縄行く事になったんだ~。一人で行くのもさみし~し、良かったらオマエらも一緒に来ね~? 夏休み旅行ということで。どお?」 突然の事に俺も動揺した。 「えっ、沖縄ってあの沖縄だぜ。オレンジレンジとかが居たあの沖縄だぜ。 しかも美人がいっぱ~~いいるあの沖縄だぜ。すごくね。一体どうしてなん?」そういうと、「そりゃ~いつもの親の押しつけだよ。簡単そうな仕事が遠くにあると、だいたい俺に任せちまうんだよ。 まぁ、俺もまんざら嫌いってわけじゃないんだけど。えへへっっ・・」ちょっと気持ち悪かったんで、俺達は引いてしまった。「あっ、ごめん。とにかく一緒に行こ~ぜ~。仕事はすぐに終わっからよ~。なっ、オマエん家は親が大抵いないんだからいいじゃん。行こ~ぜ~。 もちろん克哉も行くよな~。」 横にいた克哉はちょっとシブった顔で言った。「俺ん家さ~親がウザいんだよね~。夏休みも塾があるから遅れずに行きなさいっていってんだよね~。沖縄はもちろん行きたいけど、どうしよ~~」 「じゃあ、来週はちょっと裏切ってみようか。俺からもいろいろと説得してみるからさ~。多分アレで釣れば喜んで行かせてくれると思うからさ~。いいだろ~?」 「えっ、アレ使うの?なんかオマエに申し訳ないじゃん。いつお返しすりゃいいか・・」 「いいんだよ。親が勝手に与えてるもんなんだから。俺が何に使お~と勝手だろ? てか、あんな金、一気に使えね~からいいよ。親騙せば沖縄ね旅行費ぐらい簡単に3人分もらえっから。 いいね?」 諦めたように克哉は言った。「OK。わかった。そこまでやってくれるんならしょ~うがねぇ~な~。行くよ。」 翔太郎は、2人の手を掴んで言った。「いよっしゃ~決定~。細かい予定は前日に言うから2人とも俺ん家に泊まりにこいよ。絶対な!」 二人はそろって言った。 「は~い、わかりました~。」 こうして沖縄旅行のために3人は、準備を始めた。
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