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『なに…してるの?』
名前も顔も覚えてないのに、一緒に遊んでいた少女の怯えたような声は覚えている。
そりゃ…
怯えたくもなるだろう。
今まで馬鹿みたいに跳ねていた友人が、突然壁に顔を押しあてているのだから…
暗くて、よく見えないな…
空は厚い雲に覆われ、薄暗い。
それに加えて、更衣室は電気がついていない。
面白くないな…
顔を離そうとした時、ふと視界の中に一人の先生が。
いつも笑顔で、いつも優しくて…
そんな先生が、今、まさに着替えようとしていた。
『…なに?』
無言で友人を手招きするあたし。
不信そうな声を出した友人も、壁にペタリ…
『!!!?』
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