みんなの集会所

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 ここは、とある町の小さな集会所。この集会所にはいつも子供達が集まって、歌や手品などさまざまな出しものを見せ合って楽しんでいた。みんなこの集会所が大好きで、ここでみんなに見てもらう出しものをそれぞれ一生懸命練習していた。そうここは、言わば小さなエンターテイメント空間。子供達がその空間の主役になったり脇役になったり。ただ、大人の世界と唯一違う点は“お金”が一切介在しないことだ。  ところが、その微笑ましい空間が突然、お金により危機にさらされることになってしまった。この集会所の持ち主は町一番のお金持ちのおじさん。そのおじさんが、集会所を取り壊してそこに新しい会社を作ると言いだしたのだ。子供達はそれぞれ自分の両親に相談したが、やはりお金の力の前にどの親もなすすべがなかった。  そんな時、ある子がそのおじさんの家に直接出向いて行った、その子はある特技でおじさんに考え直してもらうという。はたしてこの子はどんな方法でこの危機を救おうとしているのだろうか。その子の名前はたかし君。手品が得意でかわいがっているリスの“グラ”といつも一緒にいる。グラはたかし君の手品にもたびたび登場するので、もはやペットではなくまさに相棒だ。
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