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遠くの方へ仕事をしていた僕は、今自分の家へ向かっている
僕の名前はハリス・マーチン
親もいなければ兄弟もいない
それに友達だって少ない
何故なら、ここは広い街にもかかわらず2,30人ほどしかいないゴーストタウンのような街だからだ
この街にいる人はたいてい隣の町に仕事に行っている
そうでもしないと生活がしていけない
僕もその一人だ
今日もいつものように仕事を終えて帰ってきた
仕事といっても、まだ未成年の僕にはあまり大きな仕事はない
ただの雑用だ
明日のことを考えながら細い路地を歩いていると、暗闇の中に何かが倒れているのが見えた
「大丈夫ですか?」
そばに近寄ってみると、それは人だった
嫌、次の言葉で人間じゃなかった
「血が・・・欲しいんだ・・」
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