第一

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遠くの方へ仕事をしていた僕は、今自分の家へ向かっている 僕の名前はハリス・マーチン 親もいなければ兄弟もいない それに友達だって少ない 何故なら、ここは広い街にもかかわらず2,30人ほどしかいないゴーストタウンのような街だからだ この街にいる人はたいてい隣の町に仕事に行っている そうでもしないと生活がしていけない 僕もその一人だ 今日もいつものように仕事を終えて帰ってきた 仕事といっても、まだ未成年の僕にはあまり大きな仕事はない ただの雑用だ 明日のことを考えながら細い路地を歩いていると、暗闇の中に何かが倒れているのが見えた 「大丈夫ですか?」 そばに近寄ってみると、それは人だった 嫌、次の言葉で人間じゃなかった 「血が・・・欲しいんだ・・」
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