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その夜の四葉さんは、失恋したてだと言うのに、とても饒舌にやっぱり悪態の限りをついていた。
わたしもそんな四葉さんを煽るかのように、一緒に思いつく限りの悪口を言ってやった。
「男なんてさぁ」とか「所詮、男はぁ」とか、二人で世の中の男のことを悪く言ってやった。
そのうちにやっぱりわたしは四葉さんと妙なシンクロをしてしまい、四葉さんの別れた彼氏のことが憎たらしくて仕方なくなってしまった。
ついでに世の中の男という男が憎たらしくなって、あれやこれやと仕返しの策を練ってしまっていた。
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