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わたしはタクシーで自分の家まで四葉さんを連れて帰った。
四葉さんの家の場所はよく知っていたけど、財布の中に二軒分回ってもらうほどの残高がなかったので、四葉さんを送って行くのを断念した。
どうせ明日は休みだし、四葉さんには自分の足で帰ってもらうことにした。
部屋に着くと足の踏み場もないほど散らかっていて、何かに躓く度に背中の四葉さんを落としやしないかと焦った。
日頃の自分の怠惰さを今更ながら後悔した。
四葉さんの体をベッドに落とし、ようやくわたしは肩の重荷を下ろした。
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