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「その相手っていうのが、なんと四十過ぎの人妻で、子持ちなのよ」
そう言って、四葉さんは中ジョッキのビールを豪快に胃の中へ注いだ。
「その彼氏さ、女を見る目がないんだよ」
「そうなの。そうなのよ。その通り。浮気の上に不倫なんて、人道に反するわ」
「そうよ。四葉さんの魅力が分からない男なんて、男じゃないわ」
「そう。良いこと言うわねぇ。そうなのよ、あんな奴男じゃないわ」
「きっとこれから、四葉さんの良さを分かってくれる人が現れるわよ」
「そうかなぁ・・・・・・」
四葉さんは少し曇った表情を見せ、わたしの方を見た。
「そうよ、四葉さんの良さは、とても分かり易いもの」
わたしは四葉さんに向かって微笑んでみた。
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