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四葉さんはちょっと目を潤ませていた。
今夜も泣くのかなぁ。
「おじさん、冷や奴ちょうだい。あとビールのおかわりもね」
四葉さんはわたしの心配をよそに、大声で追加の注文をした。
「でもさぁ、私、なんで気づかなかったんだろう。二年も付き合ってて、あいつが浮気してるなんて考えもしなかったわ」
彼氏が浮気していることを四葉さんに不親切にも密告したのは、共通の友人らしい。
恋人と同じ職場の好で、そういう嫌な内部事情に精通している人間というのは、どこにでも必ずいるものだ。
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