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「怜衣ちゃんさあ、次はいつ会えるのかなぁ?」
ニヤニヤといやらしく笑いながら、男はズボンを履いてベルトを閉める。
「田中さんが呼んでくだされば、いつでも会えますよ?」
ねっとりとした田中さんの笑顔には、いつも鳥肌がたつ。
営業スマイルの作り方も、すっかり慣れたこの頃。
どうでもいいから早く帰りたい、なんてとても言えない。
田中さんはお客の一人。
本人は40代前半と言っているが、どう見ても50代だろう。
あたしの頬に分厚い唇を押し付けて手を振れば、あたしは部屋を出る。
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