水と油

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所持品を、念入りに調べる3人。 名前、生年月日、住所が記載された写真つきの免許証。 ボタンが並んだ携帯電話、映像がカラーで残るデジカメ。 飲料の入ったペットボトル。 とにかく、彼らにとっては驚愕の品々だった。 同時に、眞子のすっとんきょうな話も、あながちデタラメではない…とわかってもらえたようである。 ひとりを除いて。 当然、土方からきつ~く尋問を受ける。 機能や使い方を、いちいち説明するのが最高に面倒くさい。 頼みの綱の携帯は、電池切れ… 暗い画面が非情であった。 暑さとかったるさで、眞子はだんだん不機嫌になっていく。 ひとまず当分の間、この侵入者の正体を伏せつつ、屯所内に置いておくということで、この場はまとまった。
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