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500mlの紅茶を買ってコンビニを出ると、6時を過ぎた空はだいぶ暗くなっていた。
今が10月の終わりにしては寒く、吐く息が白い煙となる。
「はぁ~、やっぱあんまんが良かったか…」
後悔しながら紅茶を一口飲み、歩き出す。
彼はこの町に住む17歳の男の子で神谷 博美(カミヤ ヒロミ)。
電車で30分ほどの学校に通う高校2年生だ。
高校では天体研究部に所属しているが、2・3年の部員がいなかったのと新入部員がいなかったので、今はたった一人の部員でやっていて、帰宅部状態だ。学校が終わるといつも一人で趣味の読書をしながら帰っている。
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