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もうこんな風になってから3年は経つ。
初め、訳が分からなくて泣いていたあたしも、もう慣れた。
諦めてる、親なんて。
母さんも怖いけど、もっと怖いのは、
そうだ、早く手当てして、隠れなきゃ!!!
痣になった場所をガーゼで隠して、隠れる場所を考える。
いつもは9時だけど、早く帰って来るかもしれない。
今日はクローゼットの上の棚に隠れた。
その前に、靴とカバンも隠してから。
息を潜めて、殺す。
なんで人は呼吸するように出来ているのだろう。
そう考えていたら、ドアの開く音がした。
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