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ある日突然
鳥は籠をこさえた
まだ入り口はあって
いつでも出られることが出来たの
でもまた明くる日
入り口は鍵でかけられた
見ると翼が折れていて
飛ぶ気を失った鳥を見た
私は鍵を持っていなくて
鳥を治療する事が出来なかった
私は
なんて無力
私は鍵を持っていない
鍵を持っていたのはこの鳥の仲間だった
あぁ…そうか
私はあなたを助ける権利なんかなかったのだ
励ましても
鳥は私の言葉を理解しない
だから私は決めた
あなたを守る、って
籠の中には入れないけれど
籠の外ならあなたの為になにか出来るから
でも一生あなたの籠の中には入れないし
あなたの翼を治療することも出来ない
でも
でもーーー
私は鳥が大好きだった
朝は歌で起こしてくれるし
昼は綺麗な曲を奏で料理を美味しくしてくれる
そんな鳥が大好きだった
だから私はあなたを守る
そう 決めたの
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