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「私から見たら2人とも大差はないですけど?」
「ふっ、だそうだが?」
ゼロは勝ち誇ったような笑みを浮かべてギアを見た。
「ボケ!お前もアホって言われてんねん!!」
「そうなのか?」
ギアにつっこまれたゼロはアリスに尋ねた。
「うん」
「笑死の刑だな。サイクロン」
「こっ、ここで!?」
アリスの周りに朝よりも数多く小さな竜巻がつくられる。
「おっ、汽車が来たみたいやで」
ギアが促すと汽笛を鳴らしながら汽車が到着した。
「チッ、命拾いしたな」
ゼロがそういうと小さな竜巻は全て消滅した。
(たっ、助かったぁ…)
アリスは小さくため息をつくと顔を上げた。
が、そこに2人はいない。
「へっ!?お兄ちゃん?」
だが、本来その呼びかけに答えるゼロからの返答はない。
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