第一章 -出逢い-

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「私から見たら2人とも大差はないですけど?」 「ふっ、だそうだが?」 ゼロは勝ち誇ったような笑みを浮かべてギアを見た。 「ボケ!お前もアホって言われてんねん!!」 「そうなのか?」 ギアにつっこまれたゼロはアリスに尋ねた。 「うん」 「笑死の刑だな。サイクロン」 「こっ、ここで!?」 アリスの周りに朝よりも数多く小さな竜巻がつくられる。 「おっ、汽車が来たみたいやで」 ギアが促すと汽笛を鳴らしながら汽車が到着した。 「チッ、命拾いしたな」 ゼロがそういうと小さな竜巻は全て消滅した。 (たっ、助かったぁ…) アリスは小さくため息をつくと顔を上げた。 が、そこに2人はいない。 「へっ!?お兄ちゃん?」 だが、本来その呼びかけに答えるゼロからの返答はない。
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