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「なっ!?あっ、あぢぃ!!だれが、だすげてぐれ!!」
男は一瞬なにが起こったのかわからない顔をしたがその身を包む炎の熱によって現実へ引き戻された。
「おっ、お兄ちゃん!もうやめようよ!死んじゃうよ!?」
「こんなクズは死ねばいい……正当防衛だ」
アリスの訴えを受け流すとゼロは今は非情ともとれる青い冷酷な瞳を男へ向けた。
「死ね。風の精よ、我が行く手を阻む者を塵へと帰せ、カマイタチ」
「火よ、我が眼前に爆風を、アッシュ」
男の元へ向かう風の刃は爆風によって乱れ空気へ消滅したが、男は泡を吹いて気絶した。
「なぜ邪魔をした……ギア」
「なにしてんねんアホ!!」
バキャッ
ギアはゼロをおもいっきり殴った。
「大切な妹の目の前で人殺す気だったんか!?」
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