第三章 -魔眼-

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「それじゃ、オレはそろそろ寝るよ。母さんも風呂に入ってきたら?そこで寝てる甘えん坊は、オレが運んどくから。」 「じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。でもアリスのことちゃんと運べるのかしら?」 その言葉にムッときたゼロはリンスの前まで歩いていくと、アリスをお姫様だっこしてみせた。が…… 「あらあら、足が震えてるけど大丈夫?」 ゼロの膝はガクガク震えていて、その顔は真っ赤になっていた。 「へ、平気さ……それじゃ、お、おやすみ。」 そういうとゼロは、アリスを抱えて子供部屋へと歩いていく。 「ひょっとして、あの人のぶんまで頑張ってくれてるのかしら?」 リンスは幸せそうにクスッと笑う、と立ち上がり風呂場へと向かった。
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