第三章 -魔眼-

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「うんしょっと、まったく昔はもっと軽かっうごぁっ!」 アリスをベットの上に寝かせた後、昔を振り返ったゼロの鳩尾にアリスの足が直撃した。 「こいつ……起きてるんじゃないのか?」 ためしにアリスの顔をのぞいてみたゼロだが、スヤスヤと眠っているのを確認すると、ほっぺたで遊びはじめた。 「つつく」 「う~ん……」 「ひっぱる。」 「むに~……」 「さらにひっぱる」 「い~……」 「さらにひっぱる」 「にぃ~……」 「そして、はなす」 「ほぇっ!?……スー……スー」 「ぷっ」 反応を十分楽しんだゼロはアリスに布団をかけると部屋の電気を消し自分もベットに入った。 (明日は家でゆっくりしてよう。なにをしてようかな?) そんなことを考えているうちにゼロは眠りに落ちた。 余談だが、その日のゼロの夢には『オレとの対決忘れとるやないか!?』と、つっこむギアが出てきたらしい。
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