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「……串刺しの刑とか?」
アリスはそんなゼロに冗談混じりで恐る恐る聞いてみた。
「バカを言うな。実の妹にそんなことするわけないだろう」
ゼロは少し考え込むといたずらっ子のような笑顔を見せた。
「笑死の刑だ。サイクロン」
ゼロが魔法を唱えると、アリスの周りに小さな竜巻ができる。
「なにこれ?」
「ふっ、行け」
ゼロが命令すると小さな竜巻はアリスの脇の下に飛びこんだ。
「きゃっ、ははっあはっくっ、くすぐったいよっ!!」
「しばらくそうしてろ」
笑い転げるアリスを見て満足そうに頷くと、ゼロは一階へと向かった。
「あら?ゼロくん?」
「あぁ、そうだが」
「おはよう、アリスが起こしに行ったはずなんだけど?」
「今頃ピクピクしてるんじゃないか?」
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