第一章 -出逢い-

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「……串刺しの刑とか?」 アリスはそんなゼロに冗談混じりで恐る恐る聞いてみた。 「バカを言うな。実の妹にそんなことするわけないだろう」 ゼロは少し考え込むといたずらっ子のような笑顔を見せた。 「笑死の刑だ。サイクロン」 ゼロが魔法を唱えると、アリスの周りに小さな竜巻ができる。 「なにこれ?」 「ふっ、行け」 ゼロが命令すると小さな竜巻はアリスの脇の下に飛びこんだ。 「きゃっ、ははっあはっくっ、くすぐったいよっ!!」 「しばらくそうしてろ」 笑い転げるアリスを見て満足そうに頷くと、ゼロは一階へと向かった。 「あら?ゼロくん?」 「あぁ、そうだが」 「おはよう、アリスが起こしに行ったはずなんだけど?」 「今頃ピクピクしてるんじゃないか?」
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