第三章 -魔眼-

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「ボス、このガキどうするんですかい?」 廃墟の一室でバンダナをつけたがたいの良い男が、椅子に座り葉巻を加えた男に声をかける。 「バカかお前は?身代金ふんだくるに決まってんだろうが!」 ボスと呼ばれた男は下っ端にそう言い放つとアリスを見下した。 「お嬢ちゃん、ことがすむまでおとなしくしてろよ?じゃねぇと殺しちまうぜ?」 そういってボスと呼ばれた男はアリスに銃を突きつけた、アリスは涙を流してガタガタ震えている。 「さて、おいおめぇら!最後の仕上げだ……っと、言いてぇところだが油断は禁物だ。サジ、ボロ、スガ、外の奴らにしっかり見張ってろと伝えてこい」 「へいっ!!」 サジと呼ばれた男は指示通り扉を開け部屋の外へ出ようとした。だが……
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