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「へ?」
「まぁ母さんが気にすることじゃないさ」
そう促すとゼロは椅子に座り用意されている朝食に手をつけた。
「相変わらず母さんのつくるものは美味いな」
「ふふっ、ありがとう」
ゼロの母親リンス=ヴァレンシアは女手一つでゼロとアリスを育ててきた。
容姿は茶色の長髪を一つに縛っており少し茶色の瞳をしている。
「そろそろ魔力が消えるころだな」
ゼロがそう呟くとアリスが疲労しきった顔で階段を降りてきた。
「ひ……ひどっ、いよ……お兄ちゃん」
「早く飯を食え、初日から遅刻などしたくないだろう?」
「う~、誰のせいだとおもってるの~?」
そういってアリスはゼロの隣に座った。
「オレか?」
「他に誰がいるの!!」
「相変わらず仲が良いのね~」
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