第一章 -出逢い-

5/19
前へ
/324ページ
次へ
「へ?」 「まぁ母さんが気にすることじゃないさ」 そう促すとゼロは椅子に座り用意されている朝食に手をつけた。 「相変わらず母さんのつくるものは美味いな」 「ふふっ、ありがとう」 ゼロの母親リンス=ヴァレンシアは女手一つでゼロとアリスを育ててきた。 容姿は茶色の長髪を一つに縛っており少し茶色の瞳をしている。 「そろそろ魔力が消えるころだな」 ゼロがそう呟くとアリスが疲労しきった顔で階段を降りてきた。 「ひ……ひどっ、いよ……お兄ちゃん」 「早く飯を食え、初日から遅刻などしたくないだろう?」 「う~、誰のせいだとおもってるの~?」 そういってアリスはゼロの隣に座った。 「オレか?」 「他に誰がいるの!!」 「相変わらず仲が良いのね~」
/324ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1063人が本棚に入れています
本棚に追加