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数十分後――
「人が多いな。アリス、はぐれるなよ?」
「子供扱いしないでよ!」
2人はアウェイクへ向かうために駅に来ていたのだがおみやげ屋やレストラン、ゲームセンターなど多数の娯楽施設が駅の中にあるため人の数が半端じゃなく多かった。
「中等部三期生なんぞまだまだガキだな」
「お兄ちゃんだって去年までそうだったじゃない!」
「気のせいだろ?」
「気のせいやないやろ」
ゼロとアリスが声をした方を向くと短い赤髪をツンツンに立て、赤い瞳をした少し背の高い少年が立っていた。
「なんだエセ言語人か」
「ちゃうわ!!オレにはちゃんとギア=アルベルトって名前がある!」
「どーでも良いが、そのオリジナルの喋り方何とかしようとは思わないのか?」
「お前も相変わらずやな……」
ギアはゼロを呆れた目で見るとアリスに視線を移した。
「こんなんが兄貴で大変やろ?」
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