🌊1章🌊

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1999年 4月7日 桜の花が、ちょっとずつ咲いてきた今日。 僕は小学校3年生に上がった。 春休みの間にはクラス替えもあって、新しいクラス。 すっごい楽しみっ。 僕の名前は宮崎一期。 さっきも言った通り、小3で9歳。 身長は、ちょっと小さめ。 ………っと、こんなこと言ってるうちに、先生の話が終わっちゃったみたい。 今日は早く帰るんだ。 新しいノートを買いに行かなくちゃね。 「さよーならー」 先生にそう言って、友達と一緒に学校を出た。 新しいクラスのこと。 担任の先生のこと。 色々話しながら歩いてたら、ゆーくんが、 「なぁ、そこの森寄っていかないか? おれ昨日さ、すっげーキレイな花見つけたんだっ」 ここら辺は、けっこう田舎で、学校の近くには普通に森や池、野原なんかがあるところなんだよ。 「いいね。行こうか」 「ちょっとくらいならバレないしね」 全員一致で、森に行くことになった。 あ。本当は行ったらダメな場所だから、ナイショね? それにしても、ゆーくんが見つけた花って、どんな花なのかなあ? なんか、すっごいワクワクしてきたっ。 昔から、遊び場になっているこの森。 小さい時は怖かったけど、もう慣れちゃったよ。 .
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