瞳を開けたら

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『夢を見たの』 『貴方が涙を流し、私の手を握り、頭を撫でて言うの。』 『・・・・』 朝起きて、いつもの天井を見て、学校に行く用意を無言でする。 何も変わらない。 思春期のせいか、親がうざい。 話してくる声がしんどい。 『ごはんは食べないの?』母親が毎日のきまりのように話しかけてくる。 『食べない。 何か買うからいいよ。』 私がそう言うと、母親の寂しそうな返事の声。 すると、『いつまで、お母さんに反抗するんだ!』と、うざい父親の声。 テンションが下がる。 死ねばいいとさえ思えるから、不思議だ。『はいはい。』 後ろから、お父さんのうるさい声。 無視して学校に向かう。 いつもの道のりを歩く。 空は曇ってる。朝のせいで、空と一緒の感じになってる。 『だるいよ~』
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