瞳を開けたら

4/9
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
学校に行くまでの間に、同級生何人にも会ってしまう。 意外にも、みんな無言だから、驚く。 いつも行かないんだから、今日も行く訳ない~。『やっぱ、やめよ』 いつものせりふを言い、来た道を引き返す。 一時間も経たずに、家に帰る。 誰も居ない。静かな部屋に1人は寂しい。 『はぁ~』。 溜め息と一緒に思い出まで、意味なくよみがえる。 『昔はモテたんだ』 『経験も一杯してきて』 『その倍に辛い事も味わったし』 『愛なんて、身体とセットだよ』 冷めてたんだ。 まぁ、自分らしいっていえば、自分らしい。 変わらない日常、何も変わらない。 『貴方は誰と話してるの?』 『私?』 『身体?』
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!