ミキ4 勧誘する女

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喫茶店の片隅で、ナミはタバコをふかした。 ミキはわざとらしく、その煙を手で払い、小さくため息をついた。 「アンタさ、金に困ってんだ? 未だに貧乏なんだね」 ナミはコーヒーを飲み言った。 「それが、何」 ミキは冷たく言い放つ。 今さら、脅されるネタはない。 ナミは私の今の生活を知らないんだから。
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