魔法の国 カムラン

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(・・・・・どこの王宮だよここは) 爻哉は食堂までの廊下を歩きながらそう思った。 高そうな壷、シャンデリア、絵、いや、“高そう”ではなく“高い”のだろう。 (この廊下なら、食堂もスゴいんだろなぁ) そして名門ウィクリトエ家は、爻哉の期待を裏切らなかった。 「・・・・・。」 絶句。 ここは本当に家か? と、思うほどの光景だった。 「どうしたの?座らないの?」 「・・・・・。」 「カゲミネ コウヤさん?」 「・・・・・はっ!? あぁ、すまん。 少々呆気にとられていてな。 あと、俺の事は爻哉って呼んでくれてかまわないよウィクリトエさん。」 「だったら私の事もアルトと呼んでくださいね。」 「ああ、わかった。」 「では、食事にしましょう。」 アルトがそう言うと、メイドの人達が次々と、料理を運びこんできた。
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