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運ばれてくる料理も見たことのないような豪華なものばかりだった。
「どうしたのコウヤ?食べないの?」
また固まっている爻哉にアルトが話しかけてきた。
「あ、あぁいただくよ。」
近くにあった肉料理を食べてみる。
「・・・・・うまいっ!!」
「本当!?」
「ああ、こんなに旨い物を食べたのは初めてだよ。」
「よかった~。」
などと談笑する内に料理は無くなっていった。
「で、爻哉は何処から来たの?」
デザートを食べている時にアルトが言った。
「まだ話してなかったな。」
そう言うと今までの経緯を話した。
「・・・・・があって、それからアルトに出会ったんだよ。」
「にわかには信じられないわね。」
「まぁそうかもしれないが事実なんだ。」
「何か証明出来るような物はないかしら?」
やはりすんなりとは信じられないアルトに、爻哉は、
「え~っと・・・あった!」
ケータイを見せた。
「これは・・・・・?」
「これはケータイ電話っていって、遠くに居る人と話すことが出来るんだ。 でもここでは使えないから・・・・・、そうだ!」
ケータイの着信音を鳴らす。
「♪~♪♪~~♪」
「スゴい!? この箱から音が聞こえるの?」
「ああ、これで信じて貰えるかな?」
「ええ、もちろん。こんなスゴい物はこの世界には無いわ。」
とりあえず信じて貰う事はできた。
だが、問題はまだある。
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