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ジャムおぢさん:「アンパンマソ!」
ジャムパンマン:「兄さん!」
二人の呼び止めにアンパンマソが立ち止まり振り向いた。
アンパンマソ:「…僕は必要ないのか…その答えを…お前達に…」
そこまで言うとアンパンマソはジャムおぢさんのプライベートルームに入っていった。
そして数分後、ジャムおぢさんが大切にしていた家宝の日本刀を持ち、出てきた。
アンパンマソ:「じじぃ…お望み通り僕はここを出て行ってやる…フフフ…ジャムパンマンよ…【最果の地ヤマサキ】で待つ…」
そこまで言うとアンパンマソは日本刀を持ち大空に飛び立った。
ジャムおぢさん:「待ってくれぇえ~!アンパンマ~ソ!これは全部嘘なんだぁああ!ちょっとしたイタズラなんだよぉおぉお~…」
そう言うとジャムおぢさんは「どっきり!大成功♪」と書かれたプラカードを懐から出し、飛び立ったアンパンマソに向かって勢い良く振った。
しかし、そんな行動も虚しくアンパンマソの姿は遥か空の向こうに消えてしまった。
ジャムパンマンは目を点にして二人のやりとりを見て立ち尽くすしかなかった。
ジャムおぢさん:「あぁ…私の可愛いアンパンマソ…ぅぅぅ…」
ジャムおぢさんはガックリと崩れ落ちた。
ジャムパンマン:「ジャムおぢさん…嘘って本当なんですか!?」
ジャムおぢさん:「ぅぅぅ…嘘に決まってるじゃないか…後継者はバ○子に決まってるじゃないか……バ○子とメロソパンナちゃんがプチ旅行に行っちゃって退屈だからちょっとイタズラしただけなのに…まさかこんな事になるとは…」
ジャムパンマン:「イタズラって…あんた歳いくつだよ!?やっていい事と悪い事があるだろぅ!僕が連れ戻しに行きます!」
こうして、小さな村のパン工場のただの真面目なおじさんが犯した初めての悪ふざけによってパン達の運命の歯車が大きく狂ったのだ。
そして、パン業界を巻き込む程の悲劇的な血肉の争いの幕開けだった。
これを読んでいるあなた…これだけは覚えておこう。無意味な悪ふざけは時に取り返しのつかない事になる事を…
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