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~♪
我らを導く
聖堂の光
大いなる時を渡り
今ここに集い賜え
どうか彼等を
正しき道へ
お導きください
~♪
「エリシアは歌が本当に好きなのね」
一人の長い赤い髪に緋色の目をした綺麗な女性が少女に話しかける。
「母さん…」
同じような緋色の目に、白い肌、銀色の長い髪をした14歳くらいの少女、エリシアは歌を響かせていたのを一時止め、母親を見る。
母親もエリシアに向かって微笑み、椅子に座る。
「貴方の歌は不思議よね…聞いていて、心が癒されるのだもの…私は、そんな綺麗な声ではないから、羨ましいわね」
母親はクスッと笑い、ふと窓から外を見る。
「でも、母さんも歌うの好きでしょう?」
エリシアは不思議そうに聞いた。
母親は再び笑うとゆるやかに頷き。
「確かに、好きだけどはっきり言って、あまり上手くはなかったみたわ貴女の歌なら人の助けになれるわ…」
「歌じゃ人は救えないよ~」
エリシアは笑いながら言い母を見る
「ふふ…それもそうよね…良いものみせてあげる」
そう笑いながら言うと、少し小さな宝石箱を引き出しから取出し、そばのテーブルに置いた。
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