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ヒノエの手のひらが弁慶の髪を撫でた。
弁慶はゆっくりと瞼を閉じる。
暖かい肌の感触と手のひらの優しさ。
こんな平凡な事が、幸せと呼ぶのかもしれない。
恋人の存在をこうして感じられるのだから。
自分はこれで十分に満たされる。
願わくばヒノエもそうであってくれればと願う自分は欲張りだろうか。
2人は互いの温もりを感じたまま、いつしか眠りについたのだった―…。
…END…
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