PROGRAM1 消失~起因する物語

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それに驚いた男達が、俺の周りでどうようしていた。 先ほどまでいた藍沢の姿だけではなく、その気配すら残っていない。 「紅蓮から離れて、今みたいに死にたいの?」 紗雪がそう言うと、男達は我先にと逃げ出して行った。 「紗雪……一体何をしたんだ………」 俺はやっと起き上がると、手を差しのべる紗雪に向かってそう言った。 「ああ……今の?あれはこの太刀に六千万ボルト近い電気エネルギーを圧縮帯電させたのを、そのまま雷の塊として打ち出す技よ。それを喰らえば相手は弾けて霧散するわ…残るとしても血液ぐらいね。」 「なるほど……それで時間を稼げと………ん?アリス!?」 紗雪の手を借りて立ち上がった俺は、一瞬アリスが動いたように見え、驚いてアリスのもとへ走り出しす。 俺は蒿にしたようにアリスの生体情報を読み取る。 俺はそれに驚いた。 アリスはまだ生きていたのだ。 見るからに蒿よりも酷い怪我を負っているにもかかわらず、アリスの心臓は動いている。 「生きてるの…?その怪我で……」 「ああ…生きてる……良かった……………紗雪、救急車を呼んでくれないか……」 「ええ…分かったわ……」 アリスが生きていた…でも、蒿は死んでしまった事に変わりはない。 助ける事が出来なかった…………俺は…これからどうすればいい……?
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