PROGRAM2 神影

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「宜しく、紗雪さん!ねぇ、年は幾つ?」 「十七よ」 「はぁ!?」 「なんだ、同い年か。じゃあ、お互い呼び捨てね!宜しく、紗雪…」 十七…その数字に俺も驚いた。 俺は少なくとも二十は行っていると思っていたから、余計だ。 「じゃあアリス、荷物の整理して来るから、ちょっと待ってて……」 「うん、じゃあ終わったら呼んで。色々お話したいから」 そして俺と紗雪はアリスの部屋から、隣の空き部屋へと入っていく。 すると紗雪が… 「アリス…元気そうね……。落ち込んでしまってるかと思ってたわ…」 「そんな事はない…アイツがやたら元気な時は落ち込んでる時だ。空元気なんだよ…周りを気遣ってな……」 あまりアイツを知らない奴は気付かないだろうな……俺や雛は気付いてはいるが、今は知らないふりをしている。 「必要な物は大体揃えておいた…他に必要な物があれば言ってくれ……」 俺は紗雪を案内し終えると、そのまま自分の部屋へと帰って行く。 「分かったわ、ありがとう」 「さて……」 自室へと帰った俺は、パソコンを起動させて席に着いた。 あの事件の時に現れた仮面の男を調べる為、インターネットへと接続する。 藍沢の事はすでに調べ、人造人間の生産エラーとして処理されている事になっていた。 恐らく誰かが藍沢の処理情報を改ざんし、藍沢を連れ去ったのだろう。 「どうやって調べるか……」 手掛かりという手掛かりは全くない。 ひとまず俺は、仮面の男と検索キーワードを入力し、エンターキーを押した。 「…やはり簡単には見つからないか……」 出てきたものの殆どはネット小説や掲示板、スレッドに含まれるキーワードばかりで、めぼしいものは無さそうだったが、俺は一通り目を通す事にした。 「長くなりそうだな……これは………」 「アリス、入るわね……」 私がテレビゲームで気晴らししていると、紗雪が入って来た。 すかさずゲームをタイムして、私は紗雪の方に向き直った。 「あ、紗雪。もう終わったの?」
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