PROGRAM2 神影

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だが……何故皇家を護る役であるはずの神影が、俺達を助けに来たんだ………。 そうして考え事をしていると、部屋の外から何やら悲鳴らしきものが聞こえてきた。 「ぬあぁ~!」 「何だ……」 俺は悲鳴の聞こえたアリスの部屋の戸を開けた。 するとそこには、喜んでいるアリスと、真っ白い灰と化している紗雪がいた。 どうやらテレビゲームをしているようだった。 「…どうして……勝てない……あんなのに勝てる訳がないわ!!」 紗雪が頭を抱え込んで叫んでいる。 「ゲームでアリスに勝とうなんて思わない方がいいぞ、紗雪。こいつはゲームに関しては負け無しのゲームの亡者だからな」 アリスは一応、ゲーム大会で何度も優勝しているチャンピオンだ。 そこいらのゲーマーですら歯が立たないというのに、簡単に勝てる訳がない。 「亡者とはヒドいな~。紅蓮なんか戦闘狂のクセに……」 誰が戦闘狂だ。 俺は心の中でそう思いつつ、灰と化している紗雪の肩を叩いた。 「まあ、せいぜい頑張れ……」 「うぅ……」 紗雪がうなだれるのとほぼ同時、玄関の方から義母さんの声が聞こえてきた。 「ただいま~。二人共いるの~?」 義母さんは何やら沢山の食材を買い込んでいた。 椎茸に長ネギ、白滝に白菜。 「義母さん…一体何をするつもりなんだ……」 「えーっとね~。すき焼きをしようかなって思ってるのよ~、明日」 「何で明日なの?お母さん??」 「それはね~アリス。実は紗雪ちゃんともう一人、家に来ることになっているからよ~」 おいおい、そんなに人を増やしてどうするんだ…。 もう部屋が余ってないだろう。 「もしかして、雪詩奈の事かしら……」 「なんだ、知ってるのか……紗雪」 俺がそう問うと、紗雪はええと頷いて雪詩奈の事について話し始めた。 「雪詩奈は私が所属している研究所の人造人間なのよ。幼い頃から姉妹のように暮らしていたの…妹みたいなものよ……。 私が出てくる前ぐらいだったと思うけど、
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