PROGRAM2 神影

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雪詩奈が喜んで『明日から学校に行くんだ』ってはしゃいでいたし……」 「だったら間違いないみたいね~。お父さんが『学校に行かせたい子がいる』って言ってたから……」 紗雪に続けて義母さんがそれを補填する。 厄介なのがまた増えるわけか……この先が思いやられる………。 とそこで思い出す。 部屋の問題だ。 「ちょっとまて、盛り上がるのは一向にかまわないが、部屋はどうするつもりなんだ……義父さんは………」 俺がそう問題を定義した途端、三人は気付いたようにハッと目を見開いた……。 おい……まさか考えてないとは思わなかったぞ………。 その後、四人の間で議論が交わされた結果。 雪詩奈が来てから本人に決めさせる事となった……。 翌日の朝。 俺達は……と言っても、アリスを除く雛と紗雪の三人だが……は、雪詩奈を迎える為に校門で待っていた。 すると、雛が道の向こうにある区画プレートの壁を見ながら話し掛けてきた。 「紅蓮」 「なんだ」 「雪詩奈と言う子は、一体何なんだい?いきなり来る事になったようだけれど……」 「……義父さんが言うには、上からの超法規的措置だそうだ……急に来たから義父さんも大変だったらしい………そのせいで、俺の家に居候させることになった……」 「大変だね……」 「ああ、大変だ……」 そう言って深く溜め息を吐いていると、道の向こうから人影がこっちに走って来るのが見えた。 雛も見えたらしく、壁に寄りかかった体を、壁から離した。 「あれか……?」 「違うわ」 俺が目を凝らしてその人影を見ていると、紗雪が呆れた顔をしながら言い放った。 ある程度近くなって、その人影がアリスであることに気づく。 「なんだ……アリスか………」 「ごめ-ん♪」 アリスが手を振りながらこっちに駆けてくる。 何してんだアイツは…… そう思って呆れていると、突き当たりの方からアリスと同じ方に走って来ている、蒼零高校の制服を着た女の子がいた。 俺はハッとなって、大声でアリスに制止をかける。 「アリス、止まれ!ぶつかる…」 言うも既に遅し、二人はお互いの頭を衝突させ、勢いでその場に倒れ込んだ。
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