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聖夜はそのまま思いきり殴り飛ばされる。
「………痛てぇなぁ。
……あーあ,今日はいけそうだったのによぉ。
なぁ……俺はちょっと待ってろって言ったよなぁッ!?」
「…………ぶはッ!?」
床でのびてる三人をしり目に,顔を抑えながら聖夜はムクっと立ち上がるとそのまま左腕で思いきり殴り返した。
ガシャーンーーーーーー
二メートル近くあるだろうゴツい大男が派手にぶっ飛ばされれば,辺りは一気に静まり返って巻き込まれないようにと次々ゲームセンターから人が出て行く。
「………や、野郎ッ!!
高校生のくそガキが調子に乗んなやッ!!」
「……じーん,のびたままで良いからよく見とけ。
これが本物のパンチってやつだッ。」
自分に向かってきたもう一人の男に,今度は利き腕の右腕のストレートを思いっ切り顔面に叩き込んだ。
「……良い年したクソ大人が高校生に絡んでんじゃねぇよ。
ふん,絡む相手を間違えたな。」
完全に気を失ってる二人の大男を見下ろし,のびてる仲間たちの方に向き直す。
「おい,いつまでものびてねぇでさっさと起きろッ!
こんだけ暴れりゃ確実にサツ(警察)が来るぞッ!!」
『サツ』と言う言葉に敏感に反応した三人は飛び起きて,四人は慌ててゲームセンターから飛び出して行った。
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